総代会発言「教訓に富んだ事業、活動、拡大の経験」

まだまだ元気、支部の再建へ頑張ります

東播磨支部 金岡 利春

私は5年まえ、地域でボランティア活動をやってみないかとさそわれました。加入し、移送サービス運転の講習を受け、お手伝いをしました。
貧困と格差が人々の暮らしと地域を分断し、人々の心を蝕んでいます。私が育ったころは、貧しい中でも、畑で取れた作物を玄関にそっと置いてあった思いやりはどこへいったのでしょう。
「後期高齢者医療制度」による医療差別。新自由主義の名のもと、人々を競争させ、地域を破綻させ、自ら命を絶つ人が後を絶ちません。
誰もが安心して暮らすことのできる、平和な社会をめざして、ともに行動できるときだと思います。
東播磨支部では、総代の集まりをもち、今後の活動について語り合いました。同好会活動、便りの発行、組合員の拡大等々。「年をとって培ってきた、知恵と経験」はすごいものがあると感心させられました。団塊の世代である私たちはまだまだ元気です。
私自身、生活支援事業、福祉輸送に頑張る決意です。

農地の活用など新規事業の開拓を

宝塚支部 大庭 弘義

私は宝塚市域で民家改造型小規模デイサービス事業にかかわっています。宝塚市では同事業所が10ヶ所あり社会福祉協議会も積極的に参入してきています。
小規模デイは、一人一人の利用者にゆき届いた介護が可能で、大規模デイで利用困難な要介護者が定着する事例も出ています。この事業についても研究が必要なのではないかと思います。
篠山市の先進事業として福祉輸送サービスは他地域でも待ち望まれているのではないでしょうか。
宝塚市でも昨年までカーボランティア組織が要介護者、低所得者向けの通院、買い物などに援助していました。国の通達で活動ができなくなり多くの方々が困っています。県としてももっと積極的な取り組みが求められているのではないでしょうか。
また、新事業開拓として使われていない農地の活用、森林の管理等検討して事業化できれば時代の要請に応じられる内容ではないかと考えています。

心の触れ合い、支え合い、きめ細かなケアを大切に

神戸西部支部 岸田 圭位子

加齢とともに年々体力がなくなっていきますが、できる限り日常生活のことが自分ででき、ぴんぴんころりと亡くなることを目指して、会員の方々と共に楽しく体操をやっています。
総代として、毎日定期的に神戸西部支部委員会に出席させて頂いておりますが、毎回活発な意見と笑いの中、終始和やかなムードで会が進行し、お世話をして下さっている森脇さんや川路さんの人柄がそこに現れているような気がします。
先日、支部のバスツアーに、「健康体操たんぽぽ」から23名が参加し、奈良県明日香村の古代ロマンにふれる旅を満喫して来ました。帰りのバスの中、10名が組合員になって頂きました。
同好会においても、日頃から高齢者生協の活動を理解して頂き、1人では生きていけない、心の触れ合い支えあいが必要であること、どんな小さな悩みでも解決してあげられるようなきめ細かなケアがのぞまれているように感じます。このような日々の心掛けが組合員の拡大に繋がっていくのではないでしょうか。
組合員の拡大により、各地域に事業所が設立され、高齢者が地域で安心して生活することができ、最期に「ありがとう」と云って死を迎えられるような地域社会であって欲しい。高齢者生協の発展を期待し、微力ながらその一助になればと思っております。

永代供養ができ安心喜ばれる「共同の墓」

伊丹支部 細川 雅司

伊丹では2年前の11月に「共同の墓」の「開眼式」を行いました。共同の墓は、市内にあって、申込金5万円、納骨料5万円、どの宗教の方でも申し込めます。
今年の5月末までの申込者は62名、納骨予約者37名となっています。
申込者の懇親会や第1回共同の墓参会などが行われました。懇親会では「田舎の両親のお骨を共同の墓に移した、両親も喜んでいると思う」「親近感がでて安心できる、来年もやろう」「お寺さんの読経もたびたびあるので安心です」と感想を話していました。
今年も7月19日(土)に申込者の「納涼懇談会」を行います。
また、伊丹市梅ノ木町では地域の高齢者がいつでも集える「サロン」を常時開設され、「絵手紙の描き方」「ミニ健康体操」など、部屋いっぱいで賑わっています。
この度、「FMいたみ放送」からの依頼でケアステーション伊丹のヘルパーと梅ノ木サロン利用者が梅ノ木サロンで収録しました。

利用者と家族の加入を重視、事業が安定

姫路支部 友久 正信

総代会に向けての拡大目標を超過達成しました。
新しい特徴は、役員、事務所のメンバーが結びつきを生かしたことです。
ある役員さんは、カラオケ同好会の新しい会場のマスターを会員に誘って拡大しました。
事務所の結びつきの関係では、職員、登録ヘルパー、利用者とその家族、ここでの会員拡大が今回の特徴です。
ケアステーションひめじの職員が登録ヘルパーに呼びかけ組合員になってもらった例。また、組合員と職員のつながりで、利用者も増え、経営が改善の方向にに向かっています。
デイサービスふじみ苑では、利用者とその家族の加入を重視してきました。
事業の安定と利用者とその家族に安心してもらえる事業所づくりについて、職員研修会でも重視してきました。そのためにも利用者と家族の加入が大切です。事業所の安定と利用者の安心は関係しています。
また、高齢者生協の活動と事業が地域づくりと結びつくことが大切です。姫路支部は、「支部だより」を発行し、活動を広げていますが、「組合員と出資金を増やすご協力を」の訴えの折り込みもおこない、目標を超過達成しました。
「GO-GO運動」の目標は、生協の役割を果たすために、十分な目標ではない-「太平洋にメダカが泳いでいる」程度「何とか瀬戸内に鯛」そんな組合になりたい(鯛)ものです。

高齢者生協で一番の事業所をめざして事業計画をやり遂げます

ケアステーションひらの所長 中川 徹

福祉用具の事業所「高齢者生協こうべ」の管理者兼任しています。
福祉用具事業所は今年の3月に「ケアステーションひらの」へ引っ越してきました。ひらのには、あんしんすこやかセンター、訪問介護、居宅介護支援の事業所があり、我々、福祉用具の事業所もそこに参加することになりました。ひらのは高齢者の多い地域ですから、地域の皆さんのご協力を得ながら事業発展に努めてまいりたいと思います。
2年前に介護保険の改定があり、要介護度の軽度の方は車いすとベッドの利用ができなくなり、ベッドの利用者は20万人が“貸しはがし”の目にあいました。うちの事業所でも100人が対象となりました。そういう利用者さんには低料金にして自費でレンタルできるように料金の見直しをしましたが、毎月の売上げで100万円落ちました。ベッドメーカーもリストラをしました。
その後、販売などの努力でやっと以前の売上げに戻ってきました。中でも住宅改修を手掛けるようになり、依頼も多数いただいていますので、これからもっと伸ばしていこうと思っています。
さて、今年度の事業計画で6千万円の計画を立てました。ながたの訪問介護が9千万円ですから、1年ごとに1千万円ずつ伸ばしていって、4年後には高齢者生協で一番売上げのある事業所になれるようがんばって行きたいと思っています。

存在感が出てきた「くろまめ」移送サービス

篠山丹波支部 小西 両蔵

移送を始めたばかりの頃、個人所有の車を使って利用者さんを運びながら、携帯電話にかかってくる訪問介護の依頼に応対しなければならない状態でした。
都会と違い、田舎は高齢者が利用できる公的な移動手段が乏しく、しかしタクシーを使うと高額になり負担が大きくなってしまいます。また、タクシーの中でお漏らしをすると二度と利用させてくれないということもありましした。私どもの移送車を利用するときは、「何の遠慮も要らないですよ」と言葉をかけ、実際その様なこともありましたがやさしい言葉と行動が利用者さんの共感を得る結果となりました。最初のうちは出資金の五千円を言い出すことがなかなかできませんでしたが、今では車の台数も増え道路を走るのも目立つ存在になり、「組合員になるのにどうしたらなれるのか」という問い合わせも増えています。出資金のことをこちらから言い出さなくても「五千円と車の保険代千円を払って組合員になりたい」と出資を申し込んでいただくことがほとんどで、今までの苦労も報われた思いがします。篠山では職員10名、丹波ではヘルパーさんも含めて6名でやっていますが、今の仕事はボランテア70~80%、利益は20%と理解しています。買い物などに付き添い車椅子を押して案内すると、利用者さんから感謝されることが心の励みとなり仕事を行っています。